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心安らぐ空間づくりを目指しています。
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油づくりに情熱をかける89歳の職人さん

今日、夕方、友人から
神谷さんテレビに出るよ‼
とのお知らせ。
楽しみに待っていると、
「油づくりに情熱かける89歳の職人さん」の特集が始まりました。

手ぬぐいのはちまきをビシッとしめるところからスタート。
「これやって びしゃっと引き締まって
ぎゅっとやら やれるけん」
気合を入れて作業にとりかかるのは、
神谷製油所の神谷敬正さん89歳。
菜種油を作り続けて64年になります。

戦時中、食料や油が貴重だったことから、必要性を痛切に感じ、油づくりを思い立ったそうです。

すぐに、津山市に戻り、築250年の納屋を改築、油を作りはじめました。

始めて作った菜種油を
昨日のことのように
覚えています。

「うわー。やったあと思った。ジワジワと出てくるええ匂いがしてなあー」

以来、64年。
始めた当時の機械を今も大切に使っています。
薪で火をたいて昔ながらの方法で作っています。
整備や修理も自分でやってしまいます。

戦後間もない頃は600軒あった菜種油の製油所は、30年ほど前までに全て姿を消してしまいました。

「おいしかった。あの油がええからなと言ってくれるけん してるだけ。そうでなかったら、よう続けておらなんだ」

倉庫には昭和35年に作った油が大切に保管されています。

いろんな思い出が甦るとっておきの油。

「これは100歳の誕生日に天ぷらにして皆に食べさせてあげる」

手作りにこだわっているため、
出来る量は限られていて、
1年に一升瓶200本程度。

自信を込めて古式製油と名乗る菜種油。
美味しいと評判で常連さん達が買っていきます。

私もその1人。

最近、神谷さんは、菜種油を伝承したいという30歳の男性に出会いました。

「今まで食べた天ぷらの衣で1番おいしいと思った。確かに菜種油だけで、生活は出来ません。けれども、この油を必要としている人が沢山いると聞いているので、絶やしたくない」
という情熱に押され、
生活設計をきちんと立てるというのを条件に90歳を目前に始めて弟子の申出を受けました。

「続けてもらいたい。続けてもらって、その良さをみんなに知ってもらいたい。食べてもらって健康になってもらいたい」

神谷さんが、とっておきの油で天ぷらを揚げる100歳の誕生日には、立派な後継者が出来上がっていることでしょう(^^)

いつも元気に軽トラックの荷台に油を積んで配達してくれる神谷さん。
この油を食べたら、他の油は食べれないと言われる菜種油に、
こんなストーリーがあったんですね。

神谷さん、素敵すぎます!!
お取り寄せは、難しいかもしれませんが、
お近くの方は是非一度ご賞味ください。

神谷製油所
岡山県津山市中北下174
0868-57-2364
by petitjena | 2011-09-27 19:25 | 日記
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